2014年5月14日
株式会社Doctor Web Pacific
4月1日~29日の間にDr.Web for Androidによって検出された脅威は81万5293件となっています。前月と同様、フリーのアプリケーションに組み込まれて拡散されるAdware.Airpush、Adware.Revmob、Adware.Leadboltなどの広告アプリケーションが多く検出されました。4月に最も多く検出されたマルウェアはSMSボットであるAndroid.SmsBot.65.origin(26万2267件)となっており、Android.SmsSend.1088.origin、Android.SmsSend.458が続いています(13万8407件)。以下の表は、4月にDr.Web Anti-virus for Androidによってモバイルデバイス上で最も多く検出された脅威です。
№ | Threat name | % |
---|---|---|
1 | Android.SmsBot.65.origin | 3,07 |
2 | Android.SmsSend.1088.origin, Android.SmsSend.458 | 2,03 |
3 | Android.SmsSend.315.origin | 1,95 |
4 | Android.SmsBot.60.origin | 1,74 |
5 | Android.Backdoor.69.origin | 1,73 |
6 | Android.SmsSend.466.origin | 1,37 |
7 | Android.Spy.83.origin | 1,36 |
8 | Android.SmsSend.859.origin | 1,25 |
9 | Android.SmsBot.55.origin | 1,16 |
10 | Android.SmsSend.685.origin | 0,93 |
最も検出数の多かった日は26万3806件が記録された2014年4月23日で、一方、最も少ない検出数は4月21日の19万3987件となっています。
脅威が検出された際に47%のユーザーが直ちにマルウェアを削除しています。一方、apkファイル内で望まないプログラムや悪意のあるプログラムが検出された場合には38.6%のユーザーが、アプリケーションをインストールする前にデバイスのメモリからファイルを削除しています。
Android OSバージョンではAndroid 4.1.2で最も多く感染が検出され、次いでAndroid 4.2.2、Android 4.3となっています。以下のグラフは、感染したデバイスのAndroid OSバージョンごとの割合を示しています。
感染したデバイスのAndroid OSバージョンごとの割合(2014年4月)
2014年4月に最も感染が多かった地域はモスクワ(1.76 %)で、次に、いずれもサウジアラビアのメッカ(0.93%)およびリヤド(0.78 %)が続いています。以下のグラフは感染の地域別割合です。
感染したAndroidデバイスの地域別割合(2014年4月)
Doctor Webでは今後も統計の監視を続け、脅威およびセキュリティに関する最新の情報をユーザーの皆様にお届けします。